AWSは200を超える多様なサービスを提供しており、これらを効果的に利用するためにはクラウドやAWSに関する専門知識が必要不可欠です。
そこで、AWSではAPN(AWS Partner Network)というパートナープログラムを設けています。
このプログラムを通じて、公式に認定されたパートナーが提供するベストプラクティスや専門知識、検証済みの技術力により、企業はクラウド活用を効果的に進めることが可能です。パートナーからの支援を受けることで、企業のクラウドネイティブ化が加速し、AWSのメリットを最大限に活用することができます。
なお、パートナーは、AWSの公式サイトから検索することが可能です。
パートナー検索サイト:https://partners.amazonaws.com/search/partners/
ディーネットは、現在AWS認定のアドバンストティアサービスパートナーとして、様々なお客様の支援に携わっております。
ところで、APNパートナーは複数の種類にわかれています。
・ソフトウェアパス・・・AWSで動作する、またはAWSと統合されたソフトウェアを開発する
・ハードウェアパス・・・AWSで動作するハードウェアデバイスを開発する
・サービスパス・・・コンサルティング、プロフェッショナル、マネージド、および付加価値再販サービスを提供する
・トレーニングパス・・・AWSトレーニングを販売、提供、または組み込んでいる
・ディストリビューションパス・・・AWSソリューションの再販や開発を行うパートナーの募集、導入、サポートを行う
この記事では、AWSの活用を支援する「AWS サービスパス」について紹介していきます。
AWS サービスパス
「AWS サービスパス」は、AWSについての相談や導入、運用を支援するパートナーです。
パートナーには、4段階のティア(階層)があります。
APNパートナーのランク
AWS サービスパスのティア
セレクトティア以上のティアへ昇格するためには、必要な要件を満たす必要があります。「アドバンスト」以上のティアは、多くの実績、エンジニアの体制、顧客満足度が求められているため、パートナー選びの参考にすることが可能です。
要件 | プレミア | アドバンスト | セレクト | レジスタード |
---|---|---|---|---|
年間費用 | $2,500 | $2,500 | $2,500 | - |
AWS プロフェッショナル認定 取得者数 | 20名 | 8名 | 4名 | - |
AWS 基礎認定技術者数 (クラウドプラクティショナー) | 10名 | 4名 | 2名 | - |
AWS 認定技術者数 (アソシエイトレベル以上) | 25名 うち、最低10人は プロフェッショナル/専門知識 | 4名 うち、最低3人は プロフェッショナル/専門知識 | 1名 | - |
年間ローンチ案件数 | 50件 | 20件 | 3件 | - |
月額利用料 | $50,000 | $10,000 | $1,500 | - |
パートナービジネスプラン | 必要 | 必要 | - | - |
技術プログラム検証 | 3件 うち1つは、 MSPまたはDevOpsコンピテンシー | 必要 | - | - |
AWS VPクラスによるビジネスレビュー | 必要 | - | - | - |
要件を満たし続ける必要がある期間 | 6か月 | - | - | - |
公開事例 | 6件 | 2件 | 1件 | - |
顧客満足度(CSAT)回答数 | 30名 | 20名 | 5名 | - |
AWS サービスパス パートナーの選び方
AWS サービスパス パートナーは、「実績」「体制」「信頼」を中心に選ぶと良いと思います。
「実績」「体制」については、AWS サービスパスのティアが参考になります。
当然ながらプレミアティアの企業が最も充実していますが、企業数が少なく相談するのが難しいかもしれません。
その点、アドバンストティアになると、企業数が増え相談しやすいのではないでしょうか。「SIer」「MSP事業者」「コンサルティング事業者」など得意な分野が異なっているので、自社が必要とする領域にマッチした企業を選ぶようにしましょう。
逆にセレクトティアやレジスタードティアでも、自社との過去実績があり信頼できる企業の場合は、良い選択かと思います。
参考:運用代行サービスの失敗しない選び方
まとめ
AWSの活用を支援するパートナー、AWS サービスパス パートナーについて紹介をしました。
新規にAWSを活用するためのパートナーを選ぶ場合は、どのティアにいるかを確認し、「アドバンスト」以上かどうかを一つの目安としてみてはいかがでしょうか。