Route53によるドメインの維持管理

この記事では、AWSでドメイン維持管理をする方法と注意点についてまとめました。Route53を利用することで、ドメイン取得から更新、DNS設定まで対応が可能です。簡単に設定できる反面、設定を間違えると重大な事故を引き起こす可能性もあります。

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ドメインとは

ドメインとは
ドメインとは

WEBサイトへアクセスするためには、https://yahoo.co.jp のような形でアクセスします。この「yahoo.co.jp」のことをドメインといいます。

ドメインがないと、https://8.8.8.8 のようなIPアドレスでアクセスしなければなりません。IPアドレスは、3桁の数字が4つ、ドット区切りで並べられたものです。

人間にとっては非常に覚えにくく、実用的ではありません。それを解消するために、ドメインが存在します。ドメインとIPアドレスを紐づけているのがDNSサーバーです。

ドメインの種類

ドメインの種類
ドメインの種類

ドメインの種類は大きく分けると2つあります。「gTLD」と「ccTLD」です。「gTLD」と「ccTLD」ではそれぞれ利用用途が異なっています。

上記2つに共通する「TLD」とは何でしょう?

「TLD」とは「Top Level Domain(トップレベルドメイン)」の頭文字をとったものです。具体的には、ドメインの一番右側部分を指します。例えば、「yahoo.co.jp」であれば「.jp」の部分が「TLD」に該当します。

gTLD(汎用)

用途や・組織種別に応じて割り当てられるのが、「gTLD」です。具体的には「.com」「.net」「.org」などがあります。gTLDは企業はもちろん、個人でも取得可能です。

ccTLD(国別)

国や地域に割り当てられたものを「ccTLD」といいます。2文字の国コードで表されています。日本の場合は「.jp」です。

「.jp」は株式会社日本レジストリサービス(JPRS)が管理しており、汎用JPドメインと、地域型・属性型JPドメインに分かれます。

汎用jpドメインは、「.jp」で表現されます。個人でも取得が可能です。地域型、属性型JPドメインは、会社を表す「.co.jp」や、学校を表す「.ac.jp」などがあり、それぞれに取得条件が決まっています。

AWSではRoute53を利用

AWSではRoute53を利用
AWSではRoute53を利用

AWSでは、Route53というドメインを扱うサービスがあります。Route53では、ドメインの取得が可能です。ドメインは定期的な更新が必要ですが、自動更新にすることもできます。

また、ドメインとIPアドレスの紐づけを行うDNSサーバーの機能も提供しています。単純に紐づける機能だけではなく、高度な機能が利用できます。たとえば、WEBサイトの状況を監視し、停止していた場合は別のIPアドレスを返却するような機能があります。

ELBやCloudFrontを利用する場合に重宝する、ALIASの機能も利用が可能です。ELBやCloudFrontを利用する場合は、CNAMEの利用が必須となります。しかし、「denet.ad.jp」のようなショートドメインではCNAMEの利用ができません。それを解決できるのがALIAS機能です。

Route53の利用上の注意点

Route53利用上の注意点
Route53利用上の注意点

マネジメントコンソールから扱えて便利なRoute53ですが、注意点もあります。

■一部取得できないドメインがある
Route53でドメインの取得が可能です。
しかしながら、「.co.jp」など一部取得出来ないドメインがあります。その場合は、自身でドメイン取得を行い、Route53のDNSの機能だけを使うことになります。ドメインの取得や更新、whoisの切り替えなどが必要です。

■設定は簡単だが、影響範囲が甚大
Route53は、WEBのマネジメントコンソールから操作が可能です。操作権限がある人であればだれでも設定することができます。設定作業自体に知識はほとんどいりません。

しかしながら、誤った設定を入れてしまうとサイトの閲覧停止など非常に大きな範囲の影響を与えます。設定内容については、有識者の確認をしたうえで行うように気を付けましょう。

ディーネットの運用代行サービスでは

ディーネットのドメイン維持管理サービス
ディーネットのドメイン維持管理サービス

ディーネットが提供するAWS運用代行サービスでは、ドメインの取得、更新、設定についてすべてお任せいただけます。

AWSのRoute53では、「.co.jp」など一部ドメインは取得できません。ディーネットへお任せいただくと、種類にかかわらず取得いたします。

DNS設定についても、お客様から要望をお伺いし、影響内容をエンジニアが精査。問題ないことを確認したうえで、弊社にて実施いたします。

ドメインの取得、更新、Route53の設定などすべて対応しますので、お客様はAWS固有のサービス仕様を意識する必要はありません。

まとめ

最後までご覧いただきありがとうございます
最後までご覧いただきありがとうございます

この記事では、AWSでドメイン維持管理をする方法と注意点についてまとめました。

Route53を利用することで、ドメイン取得から更新、DNS設定まで対応が可能です。簡単に設定できる反面、設定を間違えると重大な事故を引き起こす可能性もあります。

正しい技術的知識を持って扱えると良いですね。