「AWSインフラの保守運用から解放」Web制作の提案力強化と安定稼働を実現

クラウド活用が進むなか、セキュリティ要件やインフラ運用コストの増大によって、Web制作案件を断念せざるを得ない企業も少なくありません。株式会社ムーンファクトリー様の事例では、具体的な課題と、ディーネットとのパートナー連携による解決策について、渡部様、平泉様、来須様の3名にお伺いしました。

ムーンファクトリー様では、社内に在籍するインフラ知識を持つ兼任のご担当者が、長年にわたりWebインフラの保守運用を担っていたと伺いました。具体的にどのような課題がありましたか?

クラウドを必要とする案件が増えるにつれ、次のような課題が顕在化していきました。

高度な要件で提案が困難
RFPにセキュリティ要件などが盛り込まれるとリソース負荷が大きく、提案をあきらめるケースも発生

属人化
兼任担当者が不在(休暇・業務時間外など)になるとAWS環境を十分にカバーできない

安定稼働が必須
常時稼働するサービスを提供しているため、障害が起きた際のビジネスリスクが高い

これらの理由から、より専門性が高く、安定した運用ができるパートナーを求める必要がありました。

AWSパートナーを検討する中で、ムーンファクトリー様が重視したのはどのような点でしたか?

「わかりやすさ」「柔軟な対応姿勢」を重要視していました。

「わかりやすさ」の面でいうと、Webインフラに詳しくない人にも理解しやすい言葉や図、資料で説明してくれます。ちょうど社内でサーバーやAWSに対する知見を深めようとしていたときに、「AWSとレンタルサーバーの違い」の説明資料をいただいたのですが、非常にわかりやすく、驚いたのを覚えています。

Webインフラは、我々の本業のWeb制作と密接に絡んでいつつも、技術領域が大きく異なっています。我々が理解できる言葉で説明いただけるので助かっています。

お客様の背景や目的を理解し、同じ方向を目指して行動していきたいと考えているので、そう言っていただけると嬉しいです。

頂く見積もりについてもとても好印象です。単なる見積もりの説明ではなく、なぜこれが必要なのか、どのような意図があるのかなど、提案書の形でわかりやすく提示してもらえています。お客様への提案資料としてもそのまま利用できるほどかみ砕いてくれているので、とても助かっています。

ありがとうございます。「柔軟な対応姿勢」についてどうですか?

サーバーを借りることはどこからでもできると思っています。しかし、その用途やサーバー間の連携なども踏まえた提案をしてくれるのは非常に貴重です。「柔軟な対応姿勢」で、セキュリティや設定などの細かい要件にも親身に寄り添っていただけていると感じます。

実際の案件で、当社へ相談いただくのはどのようなタイミイングなのでしょうか?

ムーンファクトリーでお客様の要件を確認して、「レンタルサーバー」と「AWS」のどちらが適しているかの判断を行います。「AWS」が適していると判断した場合に、ディーネットさんへ相談しています。そうすると、セキュリティや性能などの非機能要件も含めた提案をいただけます。サーバーに関する要件が厳しいお客様の場合は、プレゼンテーションに同行してもらったこともありました。

受注した場合はどのような形ですすめていますか?

Webミーティングやヒアリングシートのやり取りを通じて構築仕様を決定しています。MovableTypeやPowerCMSのセットアップをはじめ、運用に必要な各種ツール・アプリケーションの導入をサポートいただいています。

もともと割引が適用される他社様のAWS請求代行サービスを使っておりましたので、AWSアカウントは当社で発行しています。ディーネットさんにお願いする際には、AWSマネジメントコンソールでの作業用としてIAMユーザーを作成し、お渡しする流れで対応しています。

他社様の請求代行サービスを利用していても導入や保守運用の対応をするのがディーネットの特徴でもあると思っています。導入後の対応はいかがでしょう?

24時間365日体制の保守運用サポートを提供していただいています。障害時の一次対応や復旧対応を迅速かつ安定化させることできました。

導入後の効果があればお教えください。

導入後は、インフラ運用の属人化が解消されたことで、担当者の負荷を軽減しつつ、Web制作分野に注力できる体制が整ったと感じています。

また、サーバーに対する多様な要件に対応できるようになり、サーバーが原因で提案をあきらめることがなくなりました

内製化していたときと比べて、社内のフローが変化しましたか?

内製化していた時と変わらないフローで動けています。社内の担当者へ相談していたのが、ディーネットさんに代わったイメージです。間に社内の担当者を挟まずにスムーズにやり取りできています。以前は、担当者のリソース状況によっては相談できなかったこともあったのですが、そこを気にせず相談できるのもメリットに感じています。

社内の兼任担当者様とディーネットの役割分担はどのようになっていますか?

インフラ部分はディーネットさんにお任せしています。自社で対応するのは、アプリケーション部分を主にできるようになりました。どちらの問題か判断が難しい場合なども対応しています。ディーネットさんへ依頼することで、対応速度やレベルのブレを減らしつつ、自社独自の部分にフォーカスできるようになりました。

ディーネットのサービスご提供について、ご感想をお聞かせください。

いつも寄り添っていただき感謝しています。Webインフラで抱えていた課題を解消し、自信をもってAWSの提案ができるようになりました。また反対に、Web制作案件をご紹介いただき、制作とインフラでタッグを組んで対応する案件も出てきています。これからも良きパートナーとして、よろしくお願いいたします。


事例のポイントおさらい

わかりやすい提案資料と柔軟な対応
 ┗ 非機能要件を含むサーバー提案が可能になり、ビジネスチャンス拡大
24時間365日体制の保守運用
 ┗ 障害対応が迅速化、担当の負荷が低減
他社の請求代行サービス利用でもサポート可能
 ┗ 現行契約を継続しつつ、安心してAWS導入・運用を任せられる

ディーネットでは、「わかりやすい提案資料」と「柔軟な対応」を強みに、お客様のWebインフラを一貫してサポートしています。属人化・コスト最適化・セキュリティ強化などの課題をお持ちの企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。

東京で約30年にわたりWeb制作やデジタル開発を行うムーンファクトリー様。お客さまのスタッフの一員として、デジタルに関する様々な課題解決をサポートしています。

ご利用いただいたサービス

いつも細やかなご対応をいただき、本当にありがとうございます。
ムーンファクトリー様とは2022年にご縁をいただいて以来、多くのWeb制作プロジェクトでインフラパートナーとしてご一緒してまいりました。

ムーンファクトリー様の大きな魅力は、その高いホスピタリティにあります。私たちがスムーズに構築を進められるよう、非常に丁寧な要望書をご用意くださるほか、ミーティングでは常に細やかな配慮をしていただいております。お客様プレゼンの際には、コーポレートカラーに合わせた服装をご用意いただくなど、そのきめ細やかな心遣いにはいつも感謝しています。

このような姿勢は、私たちパートナー企業にも学びを与えてくださり、もっとお役に立ちたいという気持ちにさせてくれます。至らない点もあるかと思いますが、今後ともムーンファクトリー様のビジネス拡大をインフラ面から全力でサポートしてまいります。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

営業担当: 山下