地域金融機関
碧海信用金庫様のAWS移行成功事例
セキュリティと運用体制を強化

碧海信用金庫様は、地域金融機関の中でもデジタル変革(DX)を積極的に推進し、専門部署をいち早く立ち上げました。地域の企業や住民に対して、高品質な金融サービスを提供する一方で、使用していたITインフラの提供終了に伴い、迅速な移行が求められていました。

そこで、デジタル戦略部の水野部長、釆原(うねはら)係長、髙橋係長にインタビューを行い、Amazon Web Services(AWS)への移行と、運用代行サービスの導入プロセスおよびその成果についてお話を伺います。

  • ・ホスティング環境のセキュリティや運用の柔軟性の限界
  • ・使用していたITインフラの提供終了
  • ・クラウド環境の構築と運用に精通した信頼できるインフラパートナー
  • ・AWS上にセキュアで柔軟なクラウド環境を構築
  • ・厳しい移行期限内に、関係会社と密に連携し、計画通りにAWSへの移行を完了
  • ・24時間365日の運用体制を確立し、質の高い提案や運用ノウハウ

碧海信用金庫様は、セキュリティ強化と柔軟なシステム運用を求めてAWSへの移行を決断しました。
その背景と課題とは?

背景:なぜAWS移行が必要だったのか

釆原様:
地域のお客様に対して、私たちは常に先進的なデジタルサービスを提供することに力を注いでいます。しかし、従来のホスティング環境では、特にセキュリティ面でのリスクが高まりつつありました。例えば、DDoS攻撃などのサイバー攻撃に対する防御が不十分であり、システムの安全性に懸念が生じていました。また、システムの柔軟な運用も難しく、これらの課題を解決するためには、信頼性が高く柔軟なクラウド環境への移行が不可欠でした。

水野様:
弊信用金庫は、デジタル化の推進において常に他行に先駆けた取り組みを行ってきました。地域のお客様に対して、様々なサービスを通じて最先端のソリューションを提供してきた実績があります。この目標をさらに強化し、今後も地域社会に貢献するために、AWSへの移行を決断しました。AWSの採用により、私たちはより高いセキュリティとシステムの柔軟性を実現し、お客様に最適なサービスを提供できると考えました。

インタビューに答えていただいた釆原様
インタビューに答えていただいた釆原様

碧海信用金庫がAWSとディーネットを選択した理由とは?
釆原様と水野様に、その決定に至った背景と具体的な要因を伺いました。

AWSへの移行とディーネットのサービスを選んだ理由を教えてください。

釆原様:
AWSは、セキュリティ機能が非常に充実しており、私たちのニーズに合致しています。具体的には、AWSのセキュリティ機能には強力なDDoS対策やデータ暗号化が含まれており、これにより安心してサービスを提供できます。また、AWSはシステムの拡張性や柔軟な運用が可能で、私たちが求める迅速な対応とスケーラビリティを提供してくれます。

今回の移行には厳しい期限が設定されていたため、関係会社と密に連携し、期限内に安全に移行を完了させることが不可欠でした。ディーネットさんは、AWS環境の構築と移行を期限内に完了させるための具体的な提案をいただきました。移行後も運用代行サービスを提供してくれるため、安心してシステムの運用を任せられると考えました。

水野様:
初めての面談で、ディーネットさんが関西弁を使って一生懸命に説明してくれた姿がとても印象的でした。「腹を割って話す」という弊金庫の企業文化に非常にマッチしており、信頼できるパートナーだと感じました。

AWSへの移行は、具体的にどのような体制で進められたのでしょうか?

移行プロセスの計画と実行

釆原様:
移行全体の音頭を取る会社は別の会社が担当していました。ディーネットさんは、関連する会社と直接やり取りをして、情報連携をしてくれました。いくつかの開発会社さん、ディーネットさんの複数社で一緒にやり取りを行いながら進めていく形です。

また、ディーネットさんは、必要なドキュメントを確実に残してくれたので、移行後も安心してシステムを運用できるようになりました。

髙橋様:
ディーネットさんは、何を聞いても迅速に対応してくれました。例えば、システム設定に関する質問をした際には、数分から数時間で具体的なアドバイスをいただけるので、とても助かりました。

AWS移行後の運用保守について。
現在の状況とディーネットからの改善提案について伺いました。

リソース使用量の最適化提案

釆原様:
移行後、サービスの稼働状況は非常に安定しています。ただし、ある時点で特定のシステムが予想以上に多くのリソースを消費していることが判明しました。ディーネットさんからは、システム設定を見直すことでリソースの効率化が図れるとの提案をいただきました。この提案に基づき設定を見直すことで、システムの安定性がさらに向上しました。

技術レベルに合わせたサポート

釆原様:
ディーネットさんは、私たちの技術レベルに合わせて、常に複数の選択肢を提示しながら丁寧に説明してくれるので、とても助かっています。例えば、新しいセキュリティ設定の導入を検討している際には、実行可能なオプションをいくつか提示してくれました。それぞれのオプションの利点とリスクを分かりやすく説明し、私たちが最適な選択をできるようにサポートしてくれます。このような柔軟で丁寧な対応のおかげで、システム運用が非常にスムーズに進んでいます。

AWS への移行後、どのような成果が得られましたか。今後の展望とともにお教えください。

釆原様:
AWSの強力なセキュリティ機能により、システムの防御力が大幅に強化されました。具体的には、DDoS攻撃に対する防御策が強化され、データ保護の面でも安心感が増しました。また、運用効率が大幅に改善され、システムトラブル時には迅速に対応できる体制が整いました。これにより、IT部門はより戦略的な業務に集中できるようになりました。

今後は、AWSの柔軟な拡張性を活かし、システムの最適化とさらなる運用効率の向上を目指していきます。例えば、将来的にはシステムのリニューアルやクラウドサービスのさらなる活用を検討しています。ディーネットさんには、引き続き質の高い提案を期待しています。

碧海信用金庫は地域金融機関として、地域の皆さまからお預かりした大切なご預金を、地域で資金を必要とする皆さまにご融資させていただくことで、地域の成長・発展、お客さまの繁栄のお役に立ちたいと考えています。

碧海(へきかい)の由来
碧海信用金庫の「碧海(へきかい)」とは、当金庫の発祥の地である現在の安城市および近隣の刈谷市、高浜市、知立市、碧南市の5市(碧海5市)を含む西三河の地域が、かつては「碧海郡(へきかいぐん)」であったことに由来します。

コーポレートサイトhttps://www.hekishin.jp/

ご利用いただいたサービス

AWS移行支援サービス

AWS移行支援サービス

AWS保守運用サービス

AWS保守運用サービス

従来使用されていたITインフラの提供終了に伴い、AWS環境への移行をご提案させていただきました。

ITインフラの提供終了という期限がありましたので、迅速な意思決定が重要と考えておりました。
意思決定の際には、わかりやすい説明が不可欠と認識し、利点やリスクを先にご提示させていただくなど工夫いたしました。

本プロジェクトにおいて、デジタル戦略部の釆原様をはじめ、AWS移行にご協力いただいた関係各社様に、この場を借りて改めてお礼申し上げます。
AWSへの移行はゴールではなくスタートラインであると認識しております。
今後も碧海信用金庫様のご希望やご期待に応えられるよう、引き続きご支援を継続してまいります。