本記事では、AlmaLinux、Amazon Linux、Windows Serverなどの主要OSと、PHP、MySQL、PostgreSQL、Pythonなどの代表的なミドルウェアのEOL(End of Life)情報をまとめました。移行計画やバージョンアップの際の参考にしていただければ幸いです。
OSのEOL情報
主要なOSディストリビューションのサポート終了の情報は次の通りです。
ディストリビューション | メインサポート終了 | セキュリティ/ 延長サポート終了 | 情報ソース |
---|---|---|---|
AlmaLinux 9 | 2027年5月31日 (RHEL9に準拠) | 2032年5月31日 | almalinux.org |
AlmaLinux 8 | 2024年5月31日 (RHEL8に準拠) | 2029年5月31日 | almalinux.org |
Amazon Linux 2023 | 2027年6月30日 | 2029年6月30日 | docs.aws.amazon.com |
Amazon Linux 2 | – | 2026年6月30日 | aws.amazon.com |
Windows Server 2022 | 2026年10月13日 | 2031年10月14日 | learn.microsoft.com |
Windows Server 2019 | 2024年1月9日 | 2029年1月9日 | learn.microsoft.com |
Windows Server 2016 | 終了済 (2022年1月11日) | 2027年1月12日 | learn.microsoft.com |
ミドルウェアのEOL情報
主要なミドルウェアのサポート終了の情報は次の通りです。
ソフトウェア | メインサポート終了 | セキュリティ/ 延長サポート終了 | 情報ソース |
---|---|---|---|
PHP 8.4 | 2026年12月31日 | 2028年12月31日 | php.net |
PHP 8.3 | 2025年12月31日 | 2027年12月31日 | php.net |
PHP 8.2 | 2024年12月31日 | 2026年12月31日 | php.net |
PHP 8.1 | 2023年11月31日 | 2025年12月31日 | php.net |
MySQL 8.4 | 2029年4月 | 2032年4月 | oracle.com |
MySQL 8.0 | 2025年4月 | 2026年4月 | oracle.com |
MySQL 5.7 | 終了済 (2023年10月25日) | 終了済 (2023年10月) | oracle.com |
PostgreSQL 17 | – | 2029年11月8日 | postgresql.org |
PostgreSQL 16 | – | 2028年11月9日 | postgresql.org |
PostgreSQL 15 | – | 2027年11月11日 | postgresql.org |
PostgreSQL 14 | – | 2026年11月12日 | postgresql.org |
PostgreSQL 13 | – | 2025年11月13日 | postgresql.org |
Python 3.13 | – | 2029年10月 | devguide.python.org |
Python 3.12 | – | 2028年10月 | devguide.python.org |
Python 3.11 | – | 2027年10月 | devguide.python.org |
Python 3.10 | – | 2026年10月 | devguide.python.org |
Python 3.9 | – | 2025年10月 | devguide.python.org |
SQL Server 2022 | 2028年1月11日 | 2033年1月11日 | learn.microsoft.com |
SQL Server 2019 | 2025年2月28日 | 2030年1月8日 | learn.microsoft.com |
SQL Server 2016 | 2021年7月13日 | 2026年7月14日 | learn.microsoft.com |
EOL間近・移行時の注意点
- セキュリティリスク
サポート終了後はセキュリティパッチや脆弱性修正が提供されなくなるため、脆弱性が発見されても修正されません。速やかにサポート中のバージョンへアップグレードする必要があります。 - 互換性チェック
特にOSやミドルウェアを新バージョンに上げる場合、アプリケーションや他のサービスとの互換性をテストしましょう。大幅なAPI変更や非推奨機能の削除などがある場合、事前準備が必要です。 - 計画的なアップグレード
EOLが近づいてから慌てて移行するのではなく、サポート期間やシステム要件を踏まえて早めに計画を立てるのがおすすめです。長期的にはコストとリスクを抑えられます。 - LTS版の活用
長期サポート(LTS)モデルが明確に提供されている製品(例: Windows ServerやMySQL 8.0など)は、安定した運用が期待できます。ただし、製品やコミュニティのポリシーは予告なく変わる可能性があるため、最新情報の確認も重要です。
まとめ
OSやミドルウェアのEOLは、セキュリティリスクやサポート切れによるトラブルを回避するために、必ず把握しておくべき情報です。本記事の情報を参考に、早めのアップグレード計画や環境整備を行い、システムを最新かつ安全な状態に保ちましょう。
- 更新情報の確認: 公式ドキュメントやリリースノートを定期的にチェック
- 計画的な移行: 互換性やリスク、運用コストを考慮しながら段階的に実施
- サポート体制の確保: サポートが終了する前に後継バージョンや代替製品への移行検討
運用環境に合わせて、上記情報を活用いただければ幸いです。