AWS認定クラウドプラクティショナーとは?
AWS認定クラウドプラクティショナー(CLF)とは、Amazon Web Services(AWS)に初めて触れる人々を対象とした試験です。この試験は、AWSの基本的な概念やサービスについての基礎を理解していることを確認するためのものです。
この試験には、AWSが提供するさまざまなサービス(例えば、ストレージやコンピューティングなど)や、それらがどのように動作し、どのように使用するのかといったことを理解していることが求められます。さらに、AWSのセキュリティの概念や、料金の計算方法なども理解していることが重要とされています。
この試験は、ITの専門家だけでなく、AWSを使って仕事をする可能性があるすべての人々、たとえば、マネージャーやセールスの人々にも有益です。AWSの基本的な知識があれば、より適切な意思決定を行うことができます。また、AWSの深い部分を学びたいと考えている人々にとって、この試験は素晴らしい第一歩となるでしょう。
当記事を書いているディーネットでは、エンジニアや営業はもちろん、マネージャーや管理系部門のメンバーもクラウドプラクティショナーの資格取得を推進し、実際に多くのメンバーが取得しています。
試験の概要
AWS認定クラウドプラクティショナー(CLF)の試験は、AWSの基本についてどれくらい理解しているかを測るためのものです。試験は選択問題の形式で、全65問を90分間で答える必要があります。試験は日本語と英語どちらでも受けることが可能です。
試験費用は税込み12,100円となっています。
試験は「Pearson VUE」のテストセンターで受けることが可能です。教室ごとに受験可能な時間が設定されているので、予約の際に場所と時間の組み合わせから都合の良い場所を選ぶとよいでしょう。テストセンターに行くのが難しい人には、オンライン監督付き試験も用意されています。
試験内容
試験では次の4つの分野について問われます:
- クラウドのコンセプト:
これはAWSとその全体的なインフラストラクチャについての基本的な理解を含んでいます。また、AWSのサービスや基本的な設計原則についても理解していることが求められます。
- セキュリティとコンプライアンス:
AWSがどのようにセキュリティを確保し、ルールを守っているかについて理解することが求められます。また、AWSが提供するセキュリティ関連のサービスについても知っていることが必要です。
- テクノロジー:
AWSの技術についての基本的な知識を持っていることが求められます。これには、AWSの主要なサービスやネットワークについての基本的な理解も含まれます。
- 請求と料金設定:
AWSがどのように請求し、価格を設定しているかについての理解が求められます。また、AWSの主要なサービスの価格設定や、サポートプランについても知っていることが重要です。
この試験に合格するには、これらの分野について十分に理解して、実際に使えるレベルの知識が必要です。AWSの公式サイトが提供する無料の学習資料や、ホワイトペーパー、よくある質問集などを活用して、試験内容をしっかりと理解することが推奨されます。
試験の難易度
AWS認定クラウドプラクティショナー(CLF)の試験は、AWSについての全体的な理解を問うもので、特定の技術的スキルを深く試すものではありません。そのため、他のより専門的なAWS認定試験と比べて、一般的には難易度は低いとされています。
しかし、それは「楽に合格できる」という意味ではありません。この試験では、AWSの広範なサービスと概念についての基本的な理解が必要とされます。したがって、AWSに全く触れたことがない人にとっては、それなりの学習と準備が必要になるでしょう。ディーネットでの、業界未経験入社での最速取得記録は3カ月弱となっています。
この試験を通して、AWSの基本的な機能やサービス、価値提案、セキュリティ概念、料金体系など、AWSに関する多岐にわたる知識を身につけることができます。そのため、試験を受けること自体が、AWSについての基本的な知識を習得するための良い機会ともなります。
また、試験の準備にはAWSが提供する無料の学習リソースを活用することをおすすめします。これらのリソースは試験の内容に直接関連しており、試験に向けた理解を深めるのに役立ちます。
最後に、この試験に対する準備としては、可能であれば実際のAWS環境でのハンズオン経験を持つことが最も有益です。理論的な知識だけでなく、実際にAWSを使用した経験があることで、試験問題を理解しやすくなります。
試験の準備
AWS認定クラウドプラクティショナー(CLF)試験を準備するには、まずはAWSの基本的な概念と主要なサービスについて理解を深めることが重要です。以下に、試験準備のためのステップをいくつか紹介します:
- AWSの公式学習リソースを活用する:
AWSは公式ウェブサイト上で多数の学習リソースを提供しています。特に、AWS認定クラウドプラクティショナー向けの無料のデジタルトレーニングコースは、試験準備の第一歩として非常に有用です。
- ホワイトペーパーやBlackBeltを読む:
AWSの公式ホワイトペーパーは、クラウドの基本概念、AWSの基本サービス、セキュリティ、アーキテクチャ設計など、試験内容に直接関連する重要な情報を詳細に解説しています。BlackBeltは、サービスなど分野ごとに概要を解説した資料になります。ホワイトペーパよりも取っ付きやすい内容のことが多いです。
- 実際にAWSを使ってみる:
理論的な知識だけでなく、実際にAWSを使用した経験を持つことが試験成功のためには不可欠です。実際にアカウントを作成し、AWSの無料利用枠を活用して、主要サービスに自分で触れてみることをおすすめします。
- 模擬試験を受ける:
AWSや他の教育提供者から提供される模擬試験は、実際の試験の雰囲気を体験し、自分の理解度をチェックするための良い手段です。模擬試験後に不明点や弱点を見つけたら、それらのトピックについてさらに学習を深めることが重要です。
- 市販の書籍や問題集を解く:
最近では市販の試験対策本やウェブの問題集サービスなども多く出てきています。これらを活用することで、効率良く試験勉強を行うことも可能です。
これらのステップを通じて、試験の準備を進めることで、AWS認定クラウドプラクティショナー(CLF)試験に自信を持って挑むことができるでしょう。
試験の更新
AWS認定試験は、AWSのサービスや特性が進化し続けるため、定期的に更新されます。これにより、試験が最新のクラウドプラクティショナーのスキル要件を反映するように保たれます。
現在は、「CLF-C01」という試験ですが、2023年9月19日に「CLF-C02」という試験に更新されます。現在の「CLF-C01」の試験は9月18日まで受講が可能です。試験準備のための情報が充実しているので、受講を予定している方は、「CLF-C01」に間に合うように準備が出来るといいですね。
また、既に取得しているAWS認定は、認定取得から3年後に更新が必要です。これは、技術の急速な進化と、その変化に対応したスキルと知識の維持を確認するためです。
それぞれの更新時には、AWSのウェブサイトやメールリストを通じて公式の情報が提供されるため、定期的にチェックすることをおすすめします。
まとめ
AWS認定クラウドプラクティショナー(CLF)は、クラウドとAWSの基本的な理解を証明するためのエントリーレベルの認定です。この認定を取得することで、AWSの基本的なサービス、アーキテクチャ、価格設定、セキュリティモデルについての理解を証明できます。
試験は90分間で、多肢選択または多答選択の問題が出題されます。試験内容は4つのドメインに分けられており、それぞれのドメインは特定のトピックに重点を置いています。試験は全体的に初心者向けの内容であり、それほど難易度は高くありません。
試験の準備には、AWSが提供する無料のデジタルトレーニングやホワイトペーパー、BlackBeltなどAWSの公式ドキュメンテーションを活用することができます。また、オンラインコース、書籍さまざまなリソースを活用することができます。
AWS認定クラウドプラクティショナー(CLF)を取得することは、AWSを始める第一歩に最適な資格です。ぜひチャレンジしてみてください。